2010年04月21日

仙谷氏「歳入改革掲げ総選挙を」(産経新聞)

 仙谷由人国家戦略担当相は13日の記者会見で、平成23〜25年度予算の大枠を示す「中期財政フレーム」について、消費税率引き上げを「何らかの格好で文字として書かざるを得ない」と述べ、前向きな姿勢を重ねて示した。その上で「消費税だけではないが、税制改正、歳入改革を掲げて選挙しないと国民に対してはなはだ失礼になる」と述べ、次期衆院選の争点に掲げるべきだとの認識を示した。

 鳩山由紀夫首相が「消費税を4年間は上げない」と繰り返してきたことについては「4年間とは(衆院の)任期中ということだ。衆院選で(任期は)リセットされる」と述べた。

 菅直人副総理・財務相も13日の記者会見で「ある長さで見れば、(消費税増税は)必ずしも景気にマイナスではない」と指摘した。

 こうした発言に対し、民主党内からは、7月の参院選への悪影響を懸念する声も出始め、小沢一郎幹事長が主導するマニフェスト堅持論を巻き込んだ党内論争に発展しつつある。

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2010年04月17日

<薬事法違反>キノコ原料、未承認医薬品広告掲載容疑で逮捕(毎日新聞)

 高地に生えるとされるキノコ「ハナビラタケ」を原料とした未承認医薬品の広告をインターネット上に載せたとして、新潟県警は13日、新潟県長岡市のキノコ加工商品販売会社「越後花びら茸(たけ)」取締役、吉原哲也容疑者(30)を薬事法違反(未承認医薬品等の広告禁止)容疑で逮捕した。県警によると、問題の商品は北海道から鹿児島まで全国39都道府県に販売されていたという。

 逮捕容疑は09年12月、未承認の医薬品「特選越後花びら茸カプセル」(180錠、8000円)と「越後花びら茸粉末」(50グラム、4500円)について「免疫力のアップに良い」などと効能をうたった文を自社のホームページに掲載したとしている。

 県警によると、吉原容疑者は「自分で書いた」と容疑を認めている。同社によると、問題の2商品は05年11月以降本格的に売り出し、約4000個を販売したという。吉原容疑者の父の吉原博社長(63)は「世間をお騒がせして申し訳ない。商品については販売を中止する」と話した。

 ハナビラタケは標高1000メートル以上の高山でカラマツなど針葉樹の根元に生えるとされる。【畠山哲郎】

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2010年04月12日

民族の血、先祖捨てる心理に 在日の“帰化タブー”(産経新聞)

 【在日 外国人参政権を考える】(3)

 大阪市内で障害者支援などに取り組むコリアボランティア協会の代表代理で在日コリアン2世の鄭炳熏(チョン・ビョンフン)さん(58)には忘れられない光景がある。協会スタッフらと韓国旅行を計画し、準備を進めていた10年ほど前のことだ。

 参加者にパスポートを持ってくるように伝えても、なかなか持ってこない在日青年がいた。何度も催促すると期限間際になってようやく持参し、もじもじしながら上着のポケットから取り出したのは日本のパスポートだった。

 「日本人やったんか」

 驚く鄭さんを前に青年はうつむき、正座をしたまま声を上げて泣いた。両親の帰化で日本国籍になったという。

 「韓国人の誇りや民族意識の強い青年だっただけに、みんなを裏切ったような意識が強かったのだろう」。鄭さんは振り返る。

   × × ×

 永住外国人への地方参政権付与をめぐり、「日本に帰化すれば済む」との反対論は強い。しかし近年、在日社会では帰化が進む一方で、1、2世を中心に戦後65年を経てもなお“帰化タブー”が根強く存在する。

 鄭さんもそんな感情を共有する1人だ。

 現在87歳になる父は昭和18年に「いい仕事がある」との誘いを受けて行き先を告げられないまま渡航、終戦まで北海道の炭坑で過酷な労働を経験した。粗末な食事、相次ぐ事故で仲間の死を目にし、左手の指2本を失った父は「炭坑から2度脱走を図り、いずれも捕らえられて罰として切断された」と話したという。

 鄭さんは「両親の苦労を知る2世の世代までは、気軽に帰化の話題を口にできない雰囲気がある。1世が日本にいい感情があるわけないから。中には『帰化しないの』と聞くだけで傷つく人もいる」とし、参政権についてこう話した。

 「周囲で議論になったことがない。なくても困らないし、個人的にはいらない。ただ、在日社会全体でいえばもらう権利はある」

   × × ×

 日韓の歴史や文化をテーマに評論活動を行う韓国出身の呉善花(オソンファ)拓殖大教授は、帰化タブーを民族特有の感情とも指摘した。

 呉教授によると、米国やカナダなどに移民として渡った韓国人はその国の国籍を熱心にとる。多民族国家では民族感情を維持できるからだ。ところが日本では抑止力が働くという。

 「日本と朝鮮半島は世界でもまれな“単一民族国家”。国家と民族の区別ができない。特に韓国人は全部血がつながる親戚(しんせき)のような感覚もある。日本国籍を取るということは、民族の血や先祖をすべて捨てるような心理になってしまう」

 呉教授自身、日本に帰化した際、韓国に住む家族から「縁が切れてしまったようだ」と嘆かれた。

 「今はもう慣れて言われなくなった。タブーは極めて感情、情緒的で、親に申し訳ないという気持ちも同じ。そうした理由で国籍を変えない人にまで、国家がエネルギーを消耗して参政権を与えるのはおかしい。政治的な権利がほしい人には帰化を勧めればいい」

 【用語解説】在日1世

 昭和20年の敗戦までに朝鮮半島から日本に渡航し、戦後も日本に残留したコリアン。在日本大韓民国青年会が全国の1世を対象に昭和57〜58年に実施したアンケート(1106人回答)によると、日本に来た理由は経済的理由が39.6%と最も多く、続いて結婚・親族と同居が17.3%。戦後、本国に帰国しなかった理由は「生活のめどが立たなかった」との回答が6割を占めた。

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